monologue : Days.

Days - Log // 2010-04

2010-04-03 Sat.

テレビの話。人見知りの人が集まって色々と言い合うという企画。人見知りでない人が、物のついでに初対面の人とくだらない世間話をする、という場面を目にして、人見知りの人が「僕があれやっても許されるんですか?」と言う。ああ、同じだな、と思ってしまった。僕が僕以外の人に対して持っているのと、多分似たような感覚を言い得ている、と思ってしまった。僕がそれをやっても許されるんだろうか。世の中の多くの人が難なくこなすことを、自分の身の上におきかえて上手くいく気が全くしない。誰が言ったわけでもないのに、自分に足りない部品が物凄く大きくて、何も上手くいかないような感覚にどんどん陥る。

職場の人に「君が小説を書くとしたらどんなものになるんだろうか、面白そうだから見てみたい」と言われた。こういう小話を書いてますよ、とかそういったことは全然言っていない。もう自分でも忘れたようなものだから、でもあるけれども。その人に対して悪い感情はほとんど持っていないけれど、興味本位で覗いたところでただ反応に困るだけだろうな、と思うので特に何も言わない。日の目を見ないことが生まれた瞬間からの定め、なんて小話の登場人物が可哀想に思えなくもないけれど、日の目を見たところで誰かが幸せになるはずもない。

2010-04-22 Thur.

小糠雨が続く。

特別何かしてくれることを望むわけじゃない、というのは、無闇に肯定してもらうことを望まないのと同じように、正面切って否定されることを望まない、ということなのかも知れない。きっとそういうことなんだろう。誰にもなるべく特別なことを望まないでいたいと思う僕は、きっとそういうことを望まないということを、望んでいるということだろう。間違っているんだろうか。

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